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それは彼ら医者たちが天然痘流行から得るであろう収入のためであった。
私は祖国を大変愛していますので、この有益な治療法をイングランドに広めるためでしたらいかなる苦労も惜しみません。 ですから、もし、私の思い描く医者たちの誰か一人でも、人類の善のために、彼らの収入の相当部分を破棄するだけの十分な徳をもっていることがわかるならば、私はそれについてとくに詳しく彼に説明する必要があると思っています。
しかし、あの病気は余りに大きな功であった。 利益を彼らにもたらすものですから、もしそれを止めさせようと企てるような向こうみずな人間が現れれば、きっと彼らは憤怒と怨嵯のすべてをあらわにすることでしょう。
もし私が長生きして帰国することがあれば、もしかしたら私は彼らと争うことになるかもしれません。 一七二一年、M夫人の娘が数人の有力な医師たちの面前で接種に成功し、この予防法はさらに広く知られるようになった。
皇太子妃Cは関心をもったが用心深かった。 Cは天然痘を予防するこの新しい医療措置に二人の娘を委ねるまえに、N監獄の六人の死刑囚に試験させた。

彼ら囚人は、もし全員が成功すれば解放されるという条件で接種に志願した。 結果は、そのとおりになった。
もっとも、接種は二人の囚人に何の症状も引き起こさなかったが.おそらくすでに免疫になっていたのであろう。 しかしそれでも満足しなかった皇太子妃は、自費でセントジェームズ教会区の三人の孤児に種痘させたあと、やっと一七二三年に、二人の娘、AとCに種痘することを許可したのである。
これが成功し、それ以後、種痘はイギリスとアメリカ合衆国で広く行われるようになった。 一七二一年から一七二八年の間に八九七人がイギリスで接種され、その作用で一七人が死んだ。
しかし同じ期間に一八、000人を超える人々が天然痘で死んでいた。 したがって、もし接種で死ななかった人たちの全員が天然痘に免疫であったとすれば、種痘はおそらくより安全な選択肢であったことになる。
しかしながら、接種法は完全に安全でないことが明らかであったので、すべての人たちから受け入れられているわけではなかった。 医師たちのなかには、接種法が感染をみだりに広げるものであると思う者もいたし、また、当時、病気は神からの罰であると広く信じられていたので、聖職者の多くは、接種牛痘を人命救助にE・J(一七四九~一八三二年)は、グロスターシア(イングランド中西部の州)のバークレイに住んでそこで開業していた田舎外科医兼薬剤師であった。

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